ともそだち通信12月号

~未来に誇れる現在(いま)をつくる
それが大人の責任である~

2024年がまもなく終わります。今年は秋を感じる日が少なく、夏のように暑い日が続きました。学校にお迎えに行った時に、子どもたちと落ち葉を集めて「落ち葉の森」を毎年作っています。今年は赤や黄色に紅葉せずに落ちてしまう葉や薄くカサカサした葉が多く、「葉っぱも暑かったのかな?」と拾いながらつぶやく子がいました。自然や物事に対する驚きや畏敬の感覚を「センス・オブ・ワンダー」と言うそうですが、日常の体験の中で豊かな感性が育まれていることを眩しく感じた瞬間でした。
ともそだちプラネットが特定非営利活動法人の法人格を取得したのが2015年の9月、そして放課後等デイサービスわくわくステーションが認可されたのが12月でした。この秋でいよいよ10年目を迎えたことになります。更に言えば、この活動の出発は「障がいのある子もない子も共に育ち合う地域を創る」市民活動で、川岸小学校の6年生の子どもたちと保護者と教職員の有志で2011年4月に立ち上げた「おでかけクラブ」です。月に1回バスや電車でおでかけしたり、公共の施設を利用してボウリングや調理活動や工作をしたりしてみんなで遊ぶ活動でした。そこから考えると足かけ15年になります。
私が川岸小学校に赴任した年の4月早々に、保護者の方たちから「障がい児学級だからといって教科の勉強をしないで遊んでいる様な授業ではなく、学ぶ機会は子ども時代しかないからしっかり勉強させてほしい。」という要望を受けました。私は、知的障がい児学級の担任でしたが、生活単元学習は封印にしました。時間割は通常学級と同じ様に社会や理科や体育も入れて、通常学級と同じ様に45分の授業をしました。3年目頃から自立活動として調理活動や校外学習を入れましたが、「障がいがあるからできないではなく、通常学級の子どもたちと同じ様な体験をさせてほしい。」という保護者の方たちの願いは強く、通常学級の担任の先生方と協力して授業を組み、様子を伝えあって一緒に指導していました。支援学級の子どもたちも支援学級と通常学級を行き来することは当たり前で、通常学級の子どもたちも学級の仲間として普通に関わり支えてくれていました。日々が活気にあふれていたと思います。校長先生はじめ校内の先生方のご理解もあり、学校以外の場所でも一緒に活動する「おでかけクラブ」が誕生しました。
その後、私は岡谷市役所の子ども課で保育園を訪問して、特性のある子どもたちの保育を支援する仕事をしました。主に年少から年長までのクラスの保育を見せてもらいましたが、今年はその頃に関わらせてもらった子どもたちが、放課後等デイサービスのムーンショットステーションに入ったり、就労継続支援のグランジュテあい工房に職場体験に来たりすることが重なりました。当時3歳だった子どもが16歳になっての再会です。「時空を超えて…?」と不思議な気持ちになりますが、法人を立ち上げるかどうかを迷っていた頃、テレビドラマの主人公のセリフが「未来に誇れる現在をつくる、それが大人の責任だ。」でした。「大人になっていく子どもたちが未来で誇れるものにしたい。」と法人化に踏み切りましたが、その一つの答えが子どもたちとの再会にある様に思います。こうしようという明確な計画があって進んできたわけではなく、その時々にやるべきだと思ったことをやってきた結果が現在のともそだちプラネットです。多くの方たちとのご縁の中で支えられていることに深く感謝しながら、私たちが願う共生社会をより具体的に描いて10年目の節をつくっていきたいと思います。
みなさま、一年間お世話になりました。よいお年をお迎え下さい。

(センター長 福田敬子)


放課後等デイサービス わくわくステーション

【物作りへの熱意が伝わってきます!】

11月23日(土)にともそだち秋祭りが開催されました!みんな楽しく大満足の内容となりました。その裏では1ヶ月以上も前から少しずつ準備を進めていて皆さんの頑張りがみられました。
特に力をいれて頑張っていた物が、わくわくステーションで行われていた3つのゲームの景品作りです。大きな諏訪大社が目印の「あまてらすゲーム」豊作に感謝して行う「おにぎりストラックアウト」新種目の「ミニカーボウリング」と個性豊かなオリジナルゲームがあります。
その中で、このゲームではどんな景品がいいかな?どんなものをもらったら嬉しいかなと考えました。秋のお祭りなのでどんぐりを使った景品や、冬に飾れるスノードームなど一生懸命考えて作る姿に感動しました。スノードーム作りでは分量を間違えると綺麗に見えなかったり、力加減を間違えるとこぼしてしまったりと難しかったようです。               その中で「もらって喜んでもらえる物を作りたい」と質にこだわる姿勢がとても印象に残っています。参加されて景品もらえた方はお子さんとお話をしながら一緒に見ていただければと思います。【川井】


放課後等デイサービス ムーンショットステーション

【秋祭り頑張りました‼】

ムーンショットでは秋祭りの出し物のとしてゲームコーナー「反射神経ゲーム」「宇宙パズル」「宇宙釣り」飲食コーナーでは「ちょぼやき」、考古館発表では「火の見やぐら」に分かれて行いました。ゲームコーナーは宇宙をモチーフにして企画の段階から子ども達と話し合って、「反射神経ゲームは面白そうじゃないかな」「惑星の展示ってどうかな」などの意見が出て実際に作るところから始めました。できあがったものはとてもクオリティが高く、ムーンショットのゲームコーナーは人でいっぱいになり大成功でした!ちょぼやきも6年生が中心になって上手に焼き、「さすがずっとやってるだけあるな」と感心しました。考古館の火の見やぐら発表では、考古館とのコラボは初めての中で掲示物とPowerPointでスライドを作って発表しようということになりました。今まで1年間でフィールドワークした火の見やぐらのデータをまとめてスライドを作るところから子ども達と一緒に行いました冊子も完成して各小学校に配布することもできました!
子ども達が各々活躍できる分野で輝くことができる秋祭りでした。【原】


就労継続支援B型 グランジュテ・あい工房

【 大成功!! 】

11月23日(土)にともそだちプラネットで行われた秋祭りにて、グラン・ジュテあい工房もスタンプラリーのひとつになっていた宝引きや、みそ汁、わらび餅、やきいものパフェに、駄菓子も販売していました。岡谷美術考古館では機織りの実演をしたり、クリスマスオーナメント作りのワークショップも行いました。秋祭りの開催は午前の時間だけでしたが、多くの家族連れのお客さんに来ていただきました。常に混雑している状況でしたが、こんな状況でも経験を積んできている社員さんたちはいつも通り落ち着いて接客をしていました。秋祭りにてやきいもパフェと合わせて、普通のやきいもも販売しました。おかげさまで用意したやきいもは沢山の方にご購入いただき完売しました。冬のグラン・ジュテではさおり製品や駄菓子に加えて               やきいもも通常営業で販売しております。秋祭りで購入できなかった方やご所望の方は是非ご来店ください!!なくなり次第終了となってしまいますが、平日の11時頃から15時ごろまで販売しています。【佐藤】

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