ともそだち通信10月号

「相談ステーションアポロ」 開設から1年が過ぎました

昨年、8月に、NPO法人ともそだちプラネット運営の相談支援事業所である「相談ステーション アポロ」が誕生し、一年が過ぎました。
諏訪市で長年にわたって保育園や学校の巡回相談をされていた西田先生に入職してもらい、開設することができました。
諏訪圏域に児童の相談支援を行っている事業所が少ない中で、乳幼児から成人までを一貫して支援していく仕組みができたことは、子どもたちや親御さんにとって心強い事だと思います。
この一年間のアポロでの相談支援からは、想定外の子育ての現実や、整備されてきた支援機関での連携、支援の輪をつくることの大切さと難しさ等が報告され、一筋縄ではいかない地域福祉の現状に直面する場面も多々ありました。
一方で、わくわくステーションやムーンショットステーションを利用する子どもたちのサービス等利用計画を作成することで、放課後等デイサービスで作成する個別支援計画に相談支援専門員が作成するサービス支援計画が、十分に反映されないまま作成されていたことに気づき、見直しが図られる様になりました。
サービス支援計画に基づく地域の支援の輪づくりを法人全体で取り組んでいきたいと思っています。

「相談ステーション アポロ 」紹介

相談支援専門員  西田美枝子

ともそだちプラネットの相談支援事業所「アポロ」は乳幼児から成人期までの相談や発達支援、当事者支援を担える地域の相談ステーションです。
「アポロ」では、学齢期前の発達支援サービスや放課後等デイサービスを利用する際の計画相談を行います。計画相談をアポロで行っているお子さんは、「サービス等利用計画」を立てた後実際に放課後デイの様子を見たり、スタッフと支援の方法を確認したりしています。そして、サービス提供事業所と保護者、社会福祉課の担当者と一緒にモニタリング(評価)を繰り返していきます。そういった連携の中で、事業所が作成する「個別支援計画」は子どもの実態とニーズに合わせて、変更されていきます。
また、実際の支援では保育園、学校、医療機関等の連携が大切になります。そういった面では、わくわくステーションの保育所等訪問支援事業を利用しながら保育園や学校を訪問し、学校での支援会議をお願いたりして連携を図っています。
先日、諏訪圏域の学校の先生方が中心に研鑚を深めておられる「特別支援教育研究会」にて「ともそだちプラネットの取り組み」について発表してきました。ここには、南信教育事務所の指導主事の先生も参加されており、ともそだちプラネットの取り組みについてお伝えすることができました。
福祉サービスを利用するにあたっての計画相談の流れや保育所等訪問支援事業について先生方に理解して頂こうという目的でお話させてもらいました。その中でこんな感想が寄せられました。

「一人の子に対して、ずっとつながっていく支援をみんなで考えて行くのがいいかな」そんな優しい言葉がとても印象に残りました。
学校と保護者、わくわくステーションが対話をして、同じゴールを目指して進めるように、歩み寄っていきたいと感じました。
全ての事例を聞いて、何歳になっても相談できる場所が岡谷にあることがありがたいです。学校生活で困っている部分がある家庭には、このような施設があることを伝えるとともに、任せっきりにしないで、連携しながら、その子の将来を見据えながら日々の教育活動に取り組んでいきたいと思います。(岡谷市中学校教諭)

わくわくステーションのみなさんのご努力により、本校児童が笑顔で過ごせていることがわかりました。
今年はさらにニコニコが増え、元来明るい性格なので、今までのように気難しかったり、しつこかったりせず、上手に友だちとつきあっています。一番大事なところだと思います。
友だち側も、明るく受け入れてくれるようになり、それも笑顔の大事な要因となっています。先生方も一丸となって彼を支えていこうとする雰囲気があり、放課後デイも上手に利用して、楽しく過ごしています。
わくわくステーションのような相談窓口が他市町村にもあったらと思います。他市町村のものでも利用できるのか教えていただきたいです。(岡谷市小学校教諭)

アポロでは、家庭や学校での心配や保護者の皆さんの子育ての大変さ等についても、ゆっくりお話しできる様になっています。保護者の皆さんが安心して子育てができて、子どもたちが障がいの有無に関わらず輝いて成長していける様に、地域の基地(ステーション)になっていきたいと思います。よろしくお願いします。

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