ともそだち通信10月号

ともそだちプラネットのキャンプ活動について

~今年は9月5日にデイキャンプを実施しました~

ともそだちプラネットでは、2年前(2018年)から、宿泊でのキャンプを行ってきました。大人数でのキャンプなので、実施するには場所の予約が必要です。前年度の秋には予約を入れて準備を始めます。今年も、夏キャンプと秋キャンプを準備していましたが、新型コロナウィルス感染の状況の中で、6月に中止の判断をしました。6月は、わくわくステーションとムーンショットステーションが分かれて活動が始まった時でした。子どもたちに、改めてやりたいことを聞くと、当然の様に「キャンプ!!」「もっと長く泊まりたい!」という意見が出てきました。「いやいやコロナ渦だからね・・・お泊りは無理だよね」と話すと「泊まらなくてもキャンプ!」という声があがり、デイキャンプを計画することにしました。
色々な団体がキャンプを実施していますが、集団でのキャンプは、家族でのキャンプとは違って、団体行動であり、役割り分担があり、友だちとの協力とコミュニケーションが必要です。日常とは違う空間と時間を設定して、遊び(生活)の中で人と仲良くなる力を育てることも目的の一つです。楽しいことだけではなく、失敗することもあったり、友だちとうまくいかないこともありますが、そこを越えていくことがキャンプの醍醐味です。今回のデイキャンプでも、大人がお膳立てする活動ではなく、子どもたちが力を発揮するキャンプであるように、内容を考え計画してきました。
この日の活動は、午前中はピザ作り、昼食と自由遊びの後は、グループでのオリエンテーリングです。ピザ作りでは、キャンプ3回目の子どもたちの手際の良さと火おこしの上手さに驚きました。「いつの間にそんなにピュラーの使い方が上手になったの?家でも包丁使って料理しているの?」と思わず聞くと、「ともそだちでよくやってんじゃん」「この前の夕涼み会の玉ねぎより楽!」という答えが返ってきて、継続は力なりを納得しました。火を見ると興奮する男の子たちも慣れてきたのか火遊びには走らず、かまどの火の番をしてくれて、おかげでいい加減で石焼ピザが焼けて、パスタも茹で上がりました。スタッフが用意していった大きな手順表を見て、「次は生地をねかせてピーマンを切る!」と確認する女の子もいて、学校訪問での姿と重なり成長を感じました。低学年の子どもたちも、初めてのことに不安定になることなく、どのグループもみんなで協力して、楽しそうに作っていました。その結果、まるでイタリアンレストランの様に、薄く伸ばした生地がおいしいピザと2種類のパスタができて、みごと完食、残菜ゼロでした。自由遊びの時には遊びに行かずにほうきやデッキブラシでお掃除する子もいて、係の方にほめてもらいました。
プログラム活動では上手に動けた子どもたちですが、自由遊びでは色々あったようで、「虫取り網を返してくれなかった」「嫌なこと言われた」「ボクがつかまえた虫を勝手に逃がした」等々、戻ってくるなり苦情が殺到しました。そこで、みんなで学習タイム(お説教と思っている子もいるかもしれませんが・・・)。大事なことは、「ことばで伝えること、友だちがどういう気持ちか考えること、自分だけが楽しいのは園児さんの世界」と確認し、最後のプログラムはグループでの協力です。年齢の幅が大きく、特性も違う子どもたちがどう力を合わせるか、実は大きい子が大変な活動でした。スタッフも一緒になって、キャーキャー言いながら5つのお題をクリアーしてゴール。ご褒美はクーリッシュ。思い通りにいかないことに納得できない場面もありましたが、体験が成長の糧になると思います。来年は宿泊キャンプをと、8月の2泊3日の予約も入れてきました。みなさん、お楽しみに。今からやりたいことを考えてワクワクしましょう。

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