ともそだち通信4月号

「未来カレッジ ウィリッシュ」がスタート!!

障がいのある人たちが社会をつくる夢が動き始めました

昨年の夏から準備を始めた中央通りのお店グランジュテでは、12月にSAORIスクール「あい工房」がオープンし、機織り教室が始まりました。また、日曜日にはグランジュテ企画で、草木染めのワークショップを開催したり、子どもたちのが菓子屋さんごっこを開いたりして、地域交流スペースとしての活動も試行しています。
そして、この4月1日には、障がい者自立訓練事業所として「未来カレッジ ウィリッシュ」がスタートしました。諏訪の圏域には自立訓練の事業所はまだ少なく、富士見のアートカレッジちゃおと下諏訪のゆらりステージに次いで3つ目の開設になりました。
ウィリッシュはwill&wishで、≪意思と願い≫を重ねました。自分はこうしたい!という意思をもつこと、こんな風になりたいという願いをもつことが、自分らしく輝いて生きるために大事だと思います。この地域では、高等部を卒業すると福祉就労も含めて就労するか、生活介護の事業所を利用するかのほぼ2つの選択になっていますが、ゆっくり成長していく人たちだからこそ、もっと時間をかけて学び、体験の中で生活する力をつける場が必要だと思います。
未来カレッジ「 ウィリッシュ」は名前の通り、カレッジ≑短大or専門学校のイメージです。健常な青年たちが大学や専門学校で学び(?)遊び羽を伸ばし、失敗もしながら自分を知り、どんな仕事をしたいのか、どう生きるかを考える様に、障がいがある人たちにもそういうチャンスがほしいと思いました。青年期を謳歌し、チャレンジし、試行錯誤する中で、自分の強みを活かして働く力や、社会に貢献する力がついていくと考えたのです。
障がいのある人たち自身が、地域や他者をささえる力をつけて地域の担い手になり、社会をつくっていく一員として生きることが、私たちともそだちプラネットが描くノーマライゼーションであり、未来社会です。
一方、いろいろな困難さから社会に出られずにいる成人の方たちが多くおられます。「発達障がい」が理解される以前に幼少期を過ごした方たちの中には、学齢期に苦しい思いをして学校に行きづらくなり、家から出られなくなってしまった方たちもおられます。ウィリッシュは、そういう方たちが、自分のペースで、お茶を飲んだり、パソコンをやったり、機織りやミシンをしたり、スポーツで体を動かししたりすることができる場になりたいと思います。大人版デイサービスで、子どもたちのわくわくステーションの様に、やりたいプログラムを選んで、少しずつ参加してもらえればいいと思います。
4月1日にはウィリッシュ第1期生の入学式をしました。Only oneの一人からのスタートですが、新入生紹介や職員紹介をし、ウィリッシュの学校の説明もしました。この2週間、慣れない生活だったと思いますが、はりきって登校し活動しています。彼と一緒にいると、地域の方たちから「一緒にやりましょう」と声をかけていただいたり、思いもよらないすてきな提案をいただいたりします。職員は日々どうしていこう・・・と戸惑う毎日ですが、こうして人と力を合わせることを、支援する側の私たち自身が学び成長しながら、未知の世界をつくっていきたいと思います。
岡谷駅からつながる童画館通りにグランジュテのお店はあります。ぜひお立ち寄りください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です