ともそだち通信 7月号

きつね祭りに向けて準備をがんばっています!

ムーンショットステーションでは、この春から4年生を迎え3ヶ月が過ぎました。5・6年生は4年生のことを気にかけながら、4年生はそんな先輩たちの背中を見ながらそれぞれが前向きに活動に取り組んでいます。そんな中で毎年恒例のきつね祭りの準備が始まりました。今年は子どもたちとどんなお店やゲームにしたいかを話し合い、ちょぼ焼きのお店を出店することに決まりました。ちょぼ焼きとはたこ焼きのたこの代わりにこんにゃくやちくわなどが入っている福田先生直伝の大阪の食べ物です。今まで幾度となく活動で作っている子どもたちですが、出店をするということでハッピーチャレンジの時間に猛特訓が始まりました。
特訓を始めるにあたってはムーンショットのレシピを完成させようと「ちょぼ焼き完全レシピ」なるアルバムを作成。早速グループに分かれて粉や水の分量、余熱の時間などを記録しながら制作を始めました。ちょぼ焼きを作るのはグリル鍋(電気)とガスコンロの2種類。それぞれにたこ焼きのプレートが乗っています。焼き加減を見ながら、ピックや竹串でひっくり返していきます。始めのうちはなかなか上手にひっくり返すことができず、苦戦していましたが、何度も練習を重ねていく中で、手際よくできるようになってきました。また、徐々に子どもたち同士の声掛けが多くなっていき、「お皿もってくるね!」「もうそれ焼けてるよ!」など活気あふれる声が響き渡るようになりました。現在では職員の声掛けや支援を必要とせず、自分たちだけで取り組めるようになっています。ただおいしいちょぼ焼きを作るだけではなく、リーダー役としての活動の進め方や、協力しながら1つのものを完成させることも学びながら、全員で活動に取り組むことができています。
お祭りに子どもたちがお店を出すというチャレンジもいつの間にか恒例になり、きつね祭りへの出店も今回で3年目です。持っている力を存分に発揮してほしいという気持ちで、こういった行事を行っています。この3年間の中で、ムーンショットの中に留まるのではなく、お祭りなどを通して、地域の人と関わりながら成長していく子どもたちを見てきました。はじめはドキドキしながら取り組むも、徐々に自分の役割に一生懸命な姿や、来ていただいた人に喜んでもらうにはどうしたら良いかを考えながら動く姿はとても頼もしく感じました。
また、我々職員もそんな子どもたちをどう支え、それぞれが主体的に取り組むためには何が必要なのかを深く考えていかなければならないと感じています。「支援者がいかに小さくなれるか」昨年、東京で受けた研修の中で一番心に残っている言葉です。1人ひとりの将来を見据えながら、日々過ごしていきたいと思います。
そして今日もこれから猛特訓を行います。子どもたちが心を込めて作ったアツアツのちょぼ焼きは絶品間違いなしです!ぜひ食べに来てください。ご来店をお待ちしています!
ムーンショットステーション   植田 諭

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