ともそだち通信6月号

~ ともそだち10周年記念講演会を
開催しました ~

6月14日(土)に、「ともそだちプラネット10周年記念講演会~発達特性のある子どもたちへの幼児期からの支援と青年期の課題~」を諏訪湖ハイツの大会議室で行いました。

多くの参加者が集まる中、第1部の基調講演では講師として、社会福祉法人「森と木」専務理事兼総括センター長の岸田隆さんをお招きし、お話をしていただきました。森と木の理念や設立の経緯、人権についての歴史など多岐にわたる視点から「自立」とは何かについてお話をしてくださいました。「自分らしく生きることは、自分で選択し、自分で決めること」「社会とのつながり、役割を果たすことは誰かの心の中にその人がいること」「自立とは、社会とのかかわりが増えること(親、家庭とのかかわりが減っていくこと)」など、岸田さんご自身の経験、取組みのエピソードを交えながら分かりやすくお話をしていただきました。「社会全体が安心してもたれ合うことのできる社会づくりが大切」というフレーズは参加された皆さんの心に大きく響いたようです。発達障がいという見方ではなく、一人の人間として、一人ひとりの幸せの実現を考えていくことが大切だと改めて感じました。

第2部では、上記のテーマをもとに4名のパネリストをお招きしてパネルディスカッションを行いました。パネリストとして、岸田さん、信濃医療福祉センターの工藤哲也さん、発達障がいサポートマネージャーの茅野進さん、そして、ともそだちプラネットのセンター長福田の4名の方たちに、現在の福祉の課題やこれからについて語っていただきました。教育、療育、福祉サービス等、多様な視点からそれぞれのお話が聞けたことはとても贅沢な時間であるとさえ感じました。障がい福祉や現代社会が抱える課題から障がいのある人たちも含め生きやすいステージづくりをどのように実現していけばよいか具体的でわかりやすいお話をしてくださり、非常に熱気のある時間でした。4名の皆さんのお話を聞き、社会全体が垣根を越え、「お互い様」の精神を大事にしながら、同じ方向を見つめていく必要があるのではないかと感じました。その為に、一人ひとりができることを考えていきたいとエネルギーをもらうことのできるパネルディスカッションでした。

足もとの悪い中、80名近くの皆さんにお集まりいただきありがとうございました。さまざまな視点や意見を共有できたこと、今後の展望や課題について深く考えることができたことは非常に価値のある機会であったと感じます。多くの皆さんが、今回の講演会を通して、エネルギーをもらうことができたアンケートに書かれていました。また、岸田さん、茅野さん、工藤さんには、新しい見方や考え方を提示していただき、福祉、今できること、やらねばならいないことなど学ばせていただきました。本当にありがとうございました。ともそだちプラネットは、これからも多くの皆さんと語り合い、考える機会を大事にしていきたいと思います。今後も楽しいことをたくさん取り組んでいきたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いします!

(代表理事 目黒)

 

放課後等デイサービス
わくわくステーション

【グライダー作りに挑戦

5月24日(土)、わくわくステーションではちょっとレトロな昭和の遊び?グライダー作りに挑戦しました。実は組み立てキットもやっとのことで手に入ったので、失敗したり壊れてしまっても交換部品はありません。「部品をやさしく扱うこと、説明をよく聞いて間違えないように組み立てていこう」という約束で組み立てを始めました。

「そこは垂直尾翼っていうんだよ!」難しい言葉を知っている子もいましたが、目黒先生から「エンジンはなんだと思う?」と聞かれてみんな一瞬しーん…今回のグライダーはゴムをねじって飛ばすことを教わりました。長いゴムの端をそろえて2本一緒に結ぶところ、前輪をはめて整えるところ、輪ゴムを1往復半かけるところ、主翼を壊さないようにやさしく切込みに入れて行くところ…いくつか難しい工程がありましたが、みんなそれぞれちょっと先生に助けてもらいながらもなるべく自分で頑張って組み立てることができました。うまく飛ばすにはまだまだコツがいりそうですが、みんな集中して活動に取り組んでいました。【鈴木】

放課後等デイサービス
ムーンショットステーション

【いずみ湖でカヌー遊びをしました!

5月24日(土)、ムーンショットのメンバーでカヌー遊びへと行ってきました。この活動は夏キャンプのイベント、野尻湖カヌーに向けての“特訓”も兼ねて行われました。私は今回初めての参加でしたが、子どもの多くは何度もこの活動を経験してきたベテランが多く、こちらの心配をよそにカヌーを取り出す準備などを自分たちでテキパキとやっていました。それは「自分たちでこの活動を作り上げていく」という気持ちすら感じられ、ムーンショットの大切にしていきたい伝統だなと思いました。

カヌーには初参加の子どもたちもいましたが、そうしたみんなの雰囲気の中、「初めてで大丈夫かな」という気持ちよりも、「私にもできるかも!」という挑戦する気持ちが勝っていたようでした。最初は大人とのペアによる二人乗りからスタートしましたが、帰る頃には、コツをつかんだのか、あっという間に一人で湖を一周するなど、たくましさを感じる一場面でした。

【古屋】

グラン・ジュテ
あい工房

【グランジュテの古民家掃除

グラン・ジュテあい工房では、去年から岡谷市にあります若宮糀谷さんからの依頼で、おしゃれに改装した宿泊できる古民家の清掃を行っています。以前も通信でご報告しましたが、現在は月に5,6回のペースでお仕事をいただいています。

掃除内容はシーツの張替え、洗濯、洗い物、トイレ掃除など多岐に渡り多くの工程や注意するところもたくさんあります。その中で利用者自身が自分でできる作業を考えて動くようになってきました。ずっと動きっぱなしで体力のいる仕事ですが、その中でも〈外部作業の仕事〉のプライドを持って真剣に取り組んでいます。

外部作業を通して、仕事を頂いて対価を得る、地域に仕事で貢献するということをメンバーと一緒にスタッフも日々考えさせられるようになりました。時にはうまくいかない時も「失敗は次のチャレンジ」とメンバーも切り替えが上手になってきたと思います。

これからも一生懸命にメンバーと一緒に取り組めればと思います。【原】

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