~時空を超えて~ハッピードリームフェスティバル開催
ささえあい育ちあう社会を未来につなぐ
9月20日(土)に、ともそだちプラネット設立10周年記念行事の第3弾として諏訪湖ハイツの芝生広場をお借りして、ハッピードリームフェスティバルを開催しました。ハッピードリームフェスティバルは、ともそだちプラネットが法人化する前の2013年から2016年までの4年間、川岸小学校で支援学級の友だちと育ちあった中高生たちが主体となって開催した手作りのお祭りです。「小学校で障がいのある友だちといっしょに過ごした時間が楽しくハッピーだった」「障がいのあるなしにかかわらず、いっしょに育ちあうことの大切さを小さい子どもたちに伝えたい」と保育園や幼稚園にチラシを届けたり、景品を準備したりして実施しました。障がいのある友だちを対等な仲間として認め、お互いにささえあい育ちあっていた子どもたちでした。そんな中高生たちが運営したハッピードリームフェスティバルには、多くの小さい子どもたちが保護者の方と遊びに来てくれて会場は笑顔があふれていました。今振り返ると、あの時の中高生たちのエネルギーがともそだちプラネット誕生の原動力だった気がします。「この子たちが大人になった未来に誇れる今をつくる…」そんな思いで法人化に踏み切り、障がいのある子どもたちの遊びと学びを支援する福祉サービスとして放課後等デイサービスを始めました。
あれから十年。ともそだちプラネットは、障がい児者の福祉サービスの枠を越えた様々なことに取り組んできました。そんな取り組みの中で、ふと気づくと「障がいが
ある、特性がある」と言われている放課後デイの子どもたちや就労事業所のメンバーたちが、仲間として集団で育ちあい輝いて活動している姿が見えてきました。ともそだちプラネットの放課後等デイサービスには、小学校1年生から高校3年生までの年齢の幅も大きく、障がいや特性も多種多様な子どもたちが通ってきています。週に2~3回いっしょに過ごすだけですが、何となくお互いのことがわかってきていて、苦手さを補いあって遊んだり、誰かが不調な時には遠くからそっと見守ったり、時には中学生が静かに諭したりといった姿があります。みんなで協力して遠くまで出かけたり、大きなイベントを企画したりすることも難なくできる様になってきました。「十年の節目に、この子たちとハッピードリームフェスティバルをやってみたい。障がい特性があると言われている子どもたちが、ともにささえあい育ちあってつくっている世界を地域に広げたい」と願い、昨年の年度末にハッピードリームフェスティバルの開催を決めました。
高学年のデイサービスのムーンショットステーションの子どもたちが中心になって、チラシを保育園や学校に届け、手作り景品の準備をしてきました。毎日の放課後は宿題をさっと済ませると、剣づくり職人やビーズ職人に変身してひたすら景品を作り続けました。おかげで新聞紙で細い棒を作ることや細かいビーズをテグスに通すことはとっても上手になり、集中力や手先の巧緻
性はかなりアップしました。「ともそだちは、イベントが療育(??)」という福田の言葉に妙に納得する職員も多数!いたりして、忙しいけれど楽しい準備期間でした。
そして当日は、朝から雨交じりの天気でしたが、お父さんやお母さん方がテント張りやお店番や子どもたちといっしょにお店をまわるお手伝いに大勢来て下さいました。途中で雨が強くなり、急遽施設の中にお引越しというアクシデントもありましたが、子どもたちは全く動揺せずに、一生懸命ゲームや景品を運び、新たな場を設定して何事もなかった様に楽しくお祭りを再開していました。それは、突然の変更も悪条件も気にせずに、自分たちが今やることにひたむきになれる子どもたちの姿でした。私たちの想定をはるかに超えた人たちが育っていることを実感し次の十年が楽しみになりました。
ご協力いただいた保護者のみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました。
(センター長 福田 敬子)
ハッピードリームフェスティバルを終えて・・・
久しぶりのハッピードリームフェスティバル。第1回ハッピードリームフェスティバルを行った当時は、法人格もなく、福田先生と私、そして私の教え子たち(当時中学生)と保護者の皆さんで活動していた「おでかけクラブ」でした。中学校生活が忙しい教え子たちと平日の夜に公民館へ集まって、みんなで集まってワイワイしながら準備したことが思い出されます。色んなアイデアを出し、お客さんに楽しんでもらうには、どんなことをすれば良いかを話し合ったり、景品をひたすら工作したり(やっていることはあんまり今と変わらない)、教え子たちの奇抜な発想もみ
んなで面白がりながらどんどん実現させていこうとする勢いみたいなものがありました。忙しい中学校生活、色んな悩みも増えてくる時期です。「面倒くさい。」「忙しい。」断る理由はいくらでもあったはずですが、ハッピードリームフェスティバルを創り上げたあの子たちは、なぜかいつも公民館へ足を運んでくれていました。息抜きやリフレッシュの場にもなっていたのかもしれませんが、自分たちも思い切り楽しんでいたように思います。10周年を記念した今回のハッピードリームフェスティバルは、タイトル、内容も含めほぼ1回目と変わっていません。
ハッピードリームフェスティバルを創り上げてくれたあの子たちの発想が現在でも十分楽しめるものだったからです。
まさしく「未来に誇れる今を創る」をやってくれたのです。「やっぱりあの子たちはすごいな」と改めて感心と感謝をしつつ当日を迎えました。当日は、天候に左右されてバタバタしてしまった時間もありましたが、ムーンショットステーションの子ども達、保護者の皆さん、職員の頑張りのお蔭で無事に最後まで完走することができました。ありがとうございました。
久しぶりのハッピードリームフェスティバルを実施できたおかげで、ともそだちプラネットの大切にしたい根幹に立ち返れたように思います。当時のあの子たちは、もう立派な社会人です。あの子たちの思い切り楽しんで準備していたあの表情と姿を忘れてはいけないなと自分に言い聞かせながら、これからのともそだちプラネットをより素敵なものにできるよう頑張りたいと思います。当日まで、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
(代表 目黒 健太)
あれから十年が過ぎ、ふたたび・・・
今から10年程前、私は中学生、高校生の時代に「ハッピードリームフェスティバル」に参加しました。当時も諏訪湖ハイツの多くの方々が集まり、私も屋台やゲームの運営に携わりました。
障がいのある友だちといっしょに、自分たちで大きなお祭りの運営に関わる経験を通じて、「障がいの有無にかかわらず共に育つ」ということを当時の私は、子どもながら学んでいたのではないかと考えます。特に、みんなで集まって夜な夜な準備をして、当日は大勢の子どもたちが楽しんでくれた達成感は印象に残っています。
そして今年、ハッピードリームフェスティバルに、私は職員として再び関わることになりました。子どもたちの積極的な姿勢に感心したり、あの当時の雰囲気を思い出したりしながら、ともそだちプラネットの活動の原点と変化を実感しました。
ご尽力いただいた関係者の皆様、そしてご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
【佐藤】
楽しかったハッピードリームフェスティバル
わくわくのメンバーはグループに分かれていろいろな所をまわりました。3年生はリーダーとして1、2年生のことを気にかけてあげる姿、まとまって行動するということを意識してみんなを待つ姿がありました。また1、2年生はそんな3年生についてドキドキワクワクしながらお祭りに参加していました。
途中から雨が降って芝生広場から移動した時にグループの子がはぐれてしまいましたが「○○君をみんなで探しに行こう!」と声をかけあってみんなで探しに行ってくれたり、雨で不安になってしまった子に優しい対応をしてあげていたりとお友だちを大切にしている場面もたくさん見られました。
みんなで協力して助けあってとてもいいお祭り、いい思い出になったと思います。【土屋】
〈子どもたちの感想から〉
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準備もお当番も頑張りました!
ムーンショットのメンバーはお祭りに向けて景品づくりを頑張りました。夏祭りでは手作りの剣が好評で数が足りなくなったため、今度は「剣を100本作ろう!」という目標でひたすらみんなで新聞紙をくるくる巻いて剣作りをがんばりました。テープを巻き付け、つばをつけたら剣の完成!目標の100本を作りきることができました。また、前日にはお祭りのお当番の練習もしました。スライムづくりのチームも実際にスライムを作りながらその手順を確認していました。
グラン・ジュテあい工房も日ごろのお仕事と並行しながらフェスティバルの準備を進めてきました。「うまい棒つり」ではうまい棒1本1本に1等から3等までのシールを貼りつけたり、お菓子の詰め合わせを作ったりしてきました。
当日はそれぞれがお当番とお店をまわる人に分かれて活動しました。お当番は遊びにきた子どもたちにゲームの説明をしたり、ゲームを進行して景品を渡したりしました。スライムなどの体験コーナーでも色水を作ったり、「魔法の水」を上手に入れてあげたり…とすすんでお手伝いができていました。またフランクフルトやわらびもちなどの食べ物屋さんでは「いらっしゃいませ。」とお客さんに声をかけたり、お金をいただいて品物を渡したりしていました。
雨のために途中で場所の移動もありましたが、みんな動ずることなく協力してスムーズにお祭りを続けることができました。また、交替して昼食をとったりもちろん自分たちもゲームなどをたくさん楽しむこともできました。この後もハロウィン等のイベントが続きますが、イベントを繰り返す中で子どもたちとともに私たちも成長していきたいなと思います。【古屋】
子どもたちの感想から〉
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【保護者の方から】
- テント設営やテーブル、椅子の配置などそれぞれの役割分担により時間内に完成した事がすばらしかったです。片付けも各自が手伝いに参加してスムーズに出来たと感じました。何より子供たちが楽しむ姿が見られて良かったです。
- 雨が降ってきて、途中から中での開催になり残念でしたが子ども達は楽しそうに過ごしていました。次回は是非青空のもと最後までできると嬉しいです。これからも楽しみにしています。ありがとうございました。
- ハッピードリームフェスティバル、お疲れ様でした。事前準備、雨天での進行、そして片付け、すべてが本当に大変だったと思います。ですが、職員の方々も、子ども達も、イベント慣れしている姿があり、感心してしまいました。私は今回、初めてイベントに参加させていただきましたが、これまで顔と名前しか知らなかったお子さんと触れ合うことができたり、普段はほとんど話せないお母さん達と会話する事ができました。また、原級の担任、支援級の担任、近所のお友達も遊びに来てくれました。友達からは「500円であんなに沢山楽しませてもらえてお土産ももらえて最高だった。ともそだちプラネットの雰囲気 の良さがすごく伝わった!」とのメッセージもいただきました。今回参加させていただいたことで、こうやって色々な経験から刺激を受けて、「日々成長させていただいているんだなぁ」と、その有難さをつくづく実感しました。親子共々、貴重な時間をいただき本当にありがとうございました。
- 毎回イベントや放課後デイサービスをわが子はとても楽しみにしています。いつも楽しい企画を考えていただき本当にありがとうございます。多くの人との関りが増え、お友だちができ、一緒に活動することで絆が生まれ、それが力になり自信になっていると最近すごく感じています。ともそだちプラネットの方々には感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします!