ともそだち通信5月号

3事業所ともにフレッシュアップしてスタートです!!

令和5年度が動き出しました。例年にない暖かさで桜の花も2週間も早く咲いてしまいました。お花見の行事予定の日にはすっかり葉桜でしたが、4月の1週目は、入学したばかりの1年生たちと一緒に、公園の桜の木の下にブルーシートを敷いて、桜吹雪の下でお花見おやつを堪能することができました。
成人部門は自立訓練事業所「未来カレッジウィリッシュ」を休止して、就労継続支援B型事業所「グラン・ジュテあい工房」一本で動き始めました。ともそだちプラネットが立ち上げの頃から描いてきた『共生社会』の具現化がこれからの大きな目標です。しかし、そのためには、まず稼がなければいけません。福祉就労では、障害のある人たち(福祉サービスの利用者と言われています)が通ってきて、仕事をして得た収入が工賃(給料)になります。就労継続支援B型の事業所は、一日6~7時間働いて一か月の工賃は約1万6千円(令和3年度厚生労働省報告)で、就労継続支援A型事業所は約8万円です。福祉就労では最低賃金の枠組みの適用がなく、効率よく働くことが難しいためこういった残念な現状です。
昨年立ち上げたグラン・ジュテあい工房の工賃は、それより更に低かったため、今年の目標は、工賃の大幅アップです。さあ、そうなるとどう稼ぐかが課題です。はたを織っているだけではお金にならない!製品化して販路を開拓しなくては!…ということで、4月から成人部門の職員は縫製や販路開拓や仕事の受託にと慣れない事にチャレンジしています。ジュテの利用者の方たちも、「工賃を上げるために新商品を開発しよう、駄菓子の販売やイベントをやっていこう」と意見を出し合いながら動き始めています。ジュテは童画館通りに面しているので、商品を通じてお客さんに幸せになってもらえるようなお店をめざして、日々フレッシュアップ!!です。

放課後等デイサービスのわくわくステーションとムーンショットステーションは、それぞれの年代や特性に応じた発達課題を、遊びと学習を通じて乗り越えていこうと活動内容と環境を考えています。特にムーンショットでは、高学年の子どもたちの遊び心と探求心を満足できる様にと、木工や金属の工作コーナーや科学実験コーナーを用意して、夢中で没頭できる事を見つけていこうと動き始めています。また学習面では、宇宙に関する本物の学びの機会をつくり、学ぶことの面白さや自分の未来の夢を描くことの価値を伝えていきたいと考えJAXAと連絡を取り合っています。ムーンショット発信で夢と学びを岡谷の街に提供していきたいとフレッシュアップ!!です。

わくわくステーションは大勢の新入生を迎えて4月は新鮮な毎日でした。緊張している新入生としっかりお兄さん、お姉さん役をがんばろうとする上級生たち。まだ慣れていない新人さんたちが部屋を走ったり、強い言葉づかいをしたりすると「わくわくは仲良くあそぶ所だよ。自分で考えないとだめなんだよ」とやさしく教える様子もあり、凸凹はあるけれど大事な事はわかってきているなあと感心しています。みんなで遊ぶチャレンジタイムの年間計画も立てました。楽しい活動の中で、仲良しの力、がまんする力、決まり事を大切にする力、そしてみんなのために動ける力を身につけていくことをめざします。新しく加わった子どもたちと一緒にフレッシュアップ!!です。
桜の花の開花と同じで、もの事は予定通り、思い通りには進まないこともありますが、みんなで声をかけ合って面白い事を本気でやっていくと、予定していたことを遙かに越えた幸せな時間を過ごせるということを感じていける一年にしたいと思います。
(プラネットセンター長  福田 敬子)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です